iDeCo(イデコ)の拠出先を移管する方法(SBI証券からマネックス証券へ)【完了】


イデコの移管体験記のアイキャッチ


「iDeCo(イデコ)」は途中で引き出せないけれど、「移管」ができるって、知ってました?
(売却して別の商品を買う「スイッチング」というやり方もありますよ。)

イケると思った商品がイマイチだった。。。
この(高い)信託報酬を延々と払い続けるのは苦痛・・・


2018年からiDeCoを始めたとうきび。ですが、同年8月時点、まさにこの状態。

NISAで米国ETFだから、分散の意味も込めてiDeCoは国内のアクティブ、主に「ひふみ年金(信託報酬0.8208%)」を運用していたんです。


でも、2017年のパフォーマンスにはほど遠く。
それどころか、ビミョーにマイナス・・・?


ひふみ年金のパフォーマンス


運用商品を変更したいけれど、iDeCoって自由に引き出しができなくて。

しかも、とうきび。がこの悩みを抱えていた2018年8月の時点では、利用していたSBI証券のiDeCo商品のラインナップに、買いたいと思えるものがなかったんですよね。


・・・これは困った。
だから、「iDeCoの移管」をすることにしました。


今から拠出するなら「eMAXIS先進国株式」

ひふみに投資している方は、まずこちらをご覧ください。

⇒ 「ひふみ投信」に投資する残念な投資家たち


2017年あたりのパフォーマンスを期待して2018年から参入したとうきび。的には、「思ってたのと違う」ってカンジ。
これは、ひふみが悪いわけでもなんでもないんだよね。。


ひふみ年金への拠出をやめた理由

現在の時価残高を公開しちゃいます。

2018年8月のイデコのパフォーマンス


6万円拠出して、6,000円ちょいのマイナス。

そうして「ひふみがなんか違う」理由を、バフェット太郎氏が的確に解説してくださっています。

簡単にまとめると、こういうこと。


値上がりしそうな中小株に集中投資

↓ 利益アップ、ひふみに投資する人も増加、急速に投資資金が流入

大型株も購入せざるを得なくなる

↓ 保有銘柄の増加

パフォーマンスはTOPIXに連動


つまり、純資産総額が増えちゃった今となっては過去のようなパフォーマンスは望めず、結果的にTOPIXと同程度の利益となる、とゆーことですね。


しかも、
  • 数百もの銘柄を購入してるってことは、もはやそれはインデックス投資では?
  • インデックス投資だとすると、信託報酬が高すぎるのでは?
といったところが気になってしまって。


公務員の拠出額って月額1万2,000円が上限なもんで、先の見通しが暗い商品に割いてる余裕はないんです!


だから、ひふみへの拠出をやめることに大決定。


ひふみの代わりとなる投資信託を模索

投資先から考えてみました。
  • 日本国内
  • 先進国
  • 新興国
があげられると思うのだけれど、どうしましょ。


2018年8月のトルコショックを受けて、とうきび。は新興国に投資するのはちょっとこわいと思っています。
(実際にトルコリラで10万円近く損失出してるし。)

ウェルスナビと米国ETFの投資信託の比較もしてるんだけど、新興国が足をひっぱってか、ウェルスナビの時価残高はイマイチ伸びが良くない。(ダウとかS&Pは順調)


日本を応援したい気持ちはあるんだけど、わたしのお給料は日本企業100%だし、今までの運用成績をみると、う~ん、やっぱり先進国(というか米国)株式!ってカンジです。


NISAで本家のVTI、VYM、VOOは積み立てているので、楽天バンガード系だとつまらないかなーと思っていて。


そうなるとiDeCoで選びたい商品は
eMAXIS Slim先進国株式(信託報酬0.11772%)
かなーと。


・・・なんだけど、今利用しているSBI証券では取り扱いがありません。
(2018年11月から選択できるようになった「セレクトプラン」で取り扱い開始してます。)


SBI証券で運用し続けるとすると条件に合致するのは
  • ニッセイ-DCニッセイ外国株式インデックス(信託報酬0.20412%)
  • 大和-iFree NYダウ・インデックス(信託報酬0.243%)
あたりになるんですが、信託報酬が倍近く違いますね。(当時)


しかも、ifreeダウは、特定口座でもう持ってるしなぁ。

さて、どうするか。


2018年10月からマネックス証券で「eMAXIS Slim全米株式(S&P500)」の取り扱いがスタートしてます!信託報酬0.1728%。
この商品も「アリ」ですねっ!
(あっ、もちろんSBI証券のセレクトプランでも同様の条件で運用できます。)


SBI証券からの移管なら、マネックス証券か楽天証券

とうきび。の、ここまでの条件。
  • 「eMAXIS Slim先進国株式」が買える
  • やっぱりひふみに戻したいってなったときのために「ひふみ年金」も買える
  • 手数料は無料
  • 移管先でかかるお金もゼロ(売却損益は別)
と考えると、当時はマネックス証券一択でした。


その他の信託報酬比較は、以下のとおりです。
証券会社別の信託報酬の比較一覧


idecoは基本的に売ったりできないから永続的に信託報酬(ひふみだと0.8208%)を払い続けることになるんだけど、運用会社を移管すると一旦現金化できるのでワンチャンあるかも。

含み損の分は確定損失になっちゃうとゆーデメリットもありますが、仕切り直しができるので、運用商品をすっきりさせたい人には「移管」もおすすめです。

とうきび。も現在、移管手続き中です。 ←完了しました!


iDeCo運用口座の移管方法(SBI証券→マネックス証券)

準備

移管には2~3ヶ月かかるそうなので、次月分はひふみじゃないものを買う設定に変更しました。

イデコの移管が完了するまでの間に買う商品の選定



必要書類の請求

移管用のページはこちら → iDeCo(イデコ) 他の金融機関から移換される方


①申込みスタート

[ログインして申込む]か、[申込む]を押してください。
  • [ログインして申込む]は、すでにマネックス証券に口座をお持ちの方用
  • [申込む]は、マネックス証券に口座をお持ちでない方用
です。


②iDeCo加入資格の確認

イデコの口座をマネックス証券に移管する申し込み①

移管の場合は③を選択します。


イデコの口座をマネックス証券に移管する申し込み②

毎月の拠出を行なっている場合は①を選択。

イデコの口座をマネックス証券に移管する申し込み③

表示されたボタンを選択。


③加入者・年金情報登録

口座開設時の情報が自動で表示されるので、それ以外の部分を入力します。

イデコの口座をマネックス証券に移管する申し込み入力画面


  1. 電話番号と、基礎年金番号を入力
  2. 『確定拠出年金に係る個人情報の取り扱いと情報提供等の方法』を表示する
  3. 上記に記載の内容を確認し、同意します。のチェックボックスを選択できるようになるのでチェック(レ)
  4. [次へ(内容確認)]
  5. 内容を確認
  6. [この内容で申込む]



④iDeCoお申込み 移換資産配分指定/拠出金配分指定

  • SBI証券で拠出していた銘柄をいったん売った分で何を買うか
  • これから拠出する分で何を買うか
を指定するページです。

イデコの口座をマネックス証券に移管するために商品を選ぶ①


eMAXIS Slim先進国株式インデックスに全ツッパ!して
イデコの口座をマネックス証券に移管するために商品を選ぶ②

[配分指定確認]
 → 内容を確認
 → [この内容で申し込む]


これで申し込みは完了です!!!!


返送

経過は以下のとおりです。

  • 8月13日 : 必要書類の請求(申込み)
  • 8月14日 : 資料を発送したとの連絡
  • 8月15日 : 資料到着。記入。
  • 8月16日 : 資料返送。

届いた資料は、
  1. 加入者等運営管理機関変更届(A3サイズ)
  2. 確定拠出年金 移管時配分指定書(個人型)(1の右側)
  3. 確定拠出年金 配分指定書(個人掛金用)
の3種類。


①加入者等運営管理機関変更届

ちょいむずでした。

まずは、4枚複写すべてに押印します。(シャチハタ不可)
そして、変更前の運営管理機関の登録番号と名称を記入します。

これが、なんの説明もなくて「???」ってなりましたが、SBI証券から移管する場合は以下のとおりです。

  • 運用関連~ : 株式会社SBI証券
  • 記録関連~ : SBIベネフィット・システムズ株式会社
登録番号は、厚生労働省のサイトで確認しましょう。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/index.html


②確定拠出年金 移管時配分指定書(個人型)(①の右側)

これは、ネットで申し込みしたときに配分指定をしていれば、右上に記入日を書くだけでOKです。らくちん。


③確定拠出年金 配分指定書(個人掛金用)

これも②と同様で、申し込み時に配分指定していれば、右上に記入日を書くだけです。


すべて記入し終えたら、①②の4枚目を切り離し、それ以外を返信用封筒へ。
(4枚目は本人保管用。)


審査

2018年8月24日

加入審査開始のお知らせが届きました。
国民年金基金連合会での審査開始から加入手続き完了まで、通常1~2ヶ月かかるそうです。

審査待ち。


【悲報]SBI証券で「セレクトプラン」が発表される

審査待ちの間に、2018年11月からSBI証券でiDeCoの「セレクトプラン」なるものがスタートするニュースを目にしました。

  • SBI証券間の移動だから、移管元手数料不要
  • 一旦すべてを売却するやり方は「移管」と変わらない
  • 「eMAXIS Slim」シリーズをはじめ、ラインナップが魅力的
と、かなり衝撃的な内容となっております。


正直、
もっと早く発表してくれたら・・・!

と、何度思ったか知れません。


移管の手続きを途中で止める方法がないか、検索したりしましたとも。
(そんな方法はなかった)


でもま、やっちゃったモノはしょーがないし、選択できる商品数でいうとマネックス証券に分がある※んで、超絶期待してますよ!マネックス証券さん!!!!


iDeCoは商品数を35本程度に絞らなくてはいけないんですよね。
SBI証券のオリジナルプランは今63本、セレクトプランは36本、一方マネックス証券は25本。
「今あるものをやめて、新しいものを追加」するより、「新しいものを追加」するだけの方がフットワーク軽く立ち回れるに決まるよね、ってことです。


完了通知

2018年10月10日に
  • 『口座開設のお知らせ』(簡易書留)
  • 『パスワード設定のお知らせ』(圧着ハガキ)
が届きました。

無事に審査が完了したようです。


拠出再開

  • 拠出再開
  • 待機資金の移動
に関しては、とくに手続きすることはありません。


とうきび。の場合、完了通知が届いた月の分から拠出再開、1ヶ月後くらいに待機資金の移動が行なわれていました。

完了通知が届いたら、移管申込時に指定したファンドを購入することになっているかどうかだけは確認しましょう。


①マネックス証券のホームページから「ideco」を選択

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認①


②[iDeCo加入者向けサイトログイン]ボタンを押す

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認②


③JIS&Tのサイトにログインする

受け取った通知の
  • 加入者口座番号
  • インターネットパスワード
を入力して、[ログイン]ボタンを押します。

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認③


④個人ポートフォリオタブを選択

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認④


⑤左のメニューバーから「拠出情報照会」を選択

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認⑤


⑥商品の確認

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認⑥



とうきび。の場合は「eMAXIS Slim先進国株」100%で申し込んだので、商品番号「011」でOK。

商品名がちょっとわかりずらいんだけど、マネックス証券のホームページで確認できるので、突き合わせてみてね!


⑦拠出再開と、待機資金の移動

待機資金の移動は、完了通知が届いてから1ヶ月後くらいに行なわれていました。

マネックス証券のイデコサイトへログインして商品の確認⑦



※SBI証券での待機資金が79,644円だったので、手数料分4,320円が差し引かれて入金されているのがわかると思いますw

指定した商品が購入されていたので、一安心。


(おまけ)拠出再開直後の損益


はい、安定のマイナスです・・・。(笑←もう笑うしかない)


まあ株安の影響もあって、安く買い直せたんじゃないかなと思っておくことにします。


・・・ところで、毎月12,000円しか拠出できない人も68,000円拠出できる人も手数料が同じなのって、なんだか不公平、だよねぇ。(167円/月とすると、約0.25%~1.4%って、幅がありすぎない?!)


iDeCoの運営管理機関を移管するデメリット

移管元で手数料がかかる

ほとんどの場合、移管元の運営管理機関(今回の場合はSBI証券)側で、手数料がかかります。

SBI証券の場合は、4,000円(税別)。

ケータイでいうところの解約手数料みたいなものですかね。


ひふみの信託報酬(0.8208%)と、eMAXIS Slim先進国株式の信託報酬(0.11772%)の差、0.70308%でこの移管手数料をペイするためには・・・

積立期間元金0.82080.11772差の積み上げ
1144,00063586549549
2288,0002,4563422,1142,663
3432,0005,4717674,7047,367
4576,0009,6871,3628,32515,692
5720,00015,1132,12712,98628,678
6864,00021,7563,06218,69447,372
71,008,00029,6244,16825,45672,828
81,152,00038,7265,44433,282106,110
91,296,00049,0696,89142,178148,288
101,440,00060,6628,50852,154200,442
111,584,00073,51210,29763,215263,657
121,728,00087,62912,25775,372339,029
131,872,000103,02014,38888,632427,661
142,016,000119,69416,691103,003530,664
152,160,000137,65919,165118,494649,158
162,304,000156,92321,811135,112784,270
172,448,000177,49524,630152,865937,135
182,592,000199,38427,620171,7641,108,899
192,736,000222,59830,782191,8161,300,715
202,880,000247,14534,117213,0281,513,743

(1年複利で計算し、配当金は考慮に入れていません。)


・・・あれ?
案外3年目の頭くらいでペイできるな。
とゆーことがわかりました。

あと、たった0.70308%の差とはいえ、20年も積み立てる頃には年額で20万円以上違うということがわかって驚きです。

信託報酬、あなどれなし。


移管手続きに2~3ヶ月かかる

実際に体験してみて、やっぱりこのくらいかかったな、という印象です。

8月半ばに申込開始して、11月からの拠出再開(予定)。
まるっと3ヶ月かかってますね。

そして、売却のタイミングもはかれないので、こればっかりは運まかせです・・・!


損益が確定してしまう

マネックス証券でiDeCo口座開設の審査がとおると、SBI証券は移管のために売却されます。
(改めての手続きは不要です。)

イデコの移管で損失確定の取引画面



これは拠出を始めたタイミングや移管するタイミングによるところが大きいんですけど、とうきび。の場合は「確定損」になってしまいました。

2018年10月半ば頃からの株安にバッティングしちゃったんですよねー。

ひふみなんて直近の最安値の日に売られてて、笑うしかないってカンジでした。



そんなこんなで、確定損益-17%の画面がこちらです↓



iDeCoをSBI証券からマネックス証券に移管した経緯まとめ

8月13日 : 必要書類の請求(申込み)
月14日 : 資料を発送したとの連絡
月15日 : 資料到着→記入
月16日 : 返送
月24日 : 審査開始
10月10日 : 『口座開設のお知らせ』と『パスワードのお知らせ』が別便で届く
10月下旬 : SBI証券で保有していた商品が「移管金」として売却される
10月下旬 : 拠出金がマネックス証券へ入金される
11月中旬 : 拠出再開!からの、待機資金も移動完了!!

iDeCoは資産運用の入り口で、ほとんど知識のないまま商品選定をしていました。

ひふみの頭打ち、トルコショックなどを経験して、自分が運用したかったのはインデックスファンドだったのだと気がつきました。


そして、
eMAXIS Slim先進国株式インデックス>をiDeCoで運用したい
ので、
<SBI証券からマネックス証券へのiDeCo口座の移管を行なうことにしたのです。


結果的に、移管審査中にSBI証券からオリジナルプランが発表されちゃってなんだかな~って気分にもなりましたが、こうして記事にもできたし、どなたかの参考になれば幸いです。


マネックス証券さん、どうぞよろしく!
そしてSBI証券さんには引き続き、NISAと投資信託、IPOでお世話になりますっ!!

感謝

リスク

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